答辞

花田学園に入学して良かった。
胸を張って言える事です。

また、今日を無事に迎えられた事が、うれしくもあり、悲しくもある。
こう思うのはどうしてだろうか。
答えはなんとなくわかっているつもりでもあります。

花田学園の生活がとても心地良かったから。
この場所で出会った先生や友達との別れが辛いから。
時には、思うように時間がとれずに仕事との両立が難しく感じた時も
ありました。

正直、辛い時もありました。

それでも、冷たい雨の日も、強い風の日も、二日酔いの日も、肩が脱臼しても、
毎日学校に行くのが好きでした。
クラスメイトの皆とおしゃべりするのが楽しかった。
そういう自分でいられたのも、みんなの力があり、みんなが力でした。

壁にぶちあたった時
「ここにいるだけで才能がないとは思わない」という言葉に救われました。

なんとなく、治療をやり始めた時期に
「なんか知らないけど効くは、なんか知らないけど効かないよ」
という言葉に気が引き締まりました。

取穴に迷った時には
「大切なのは自分を信用すること」という言葉で自分を信じる事ができました。

大事な国家試験前、自分を見失いそうな時に
「六割でいい。イチローだって四割なんだから。浅田真央だって転ぶんだから」
という言葉で平常心を取り戻す事ができました。

国家試験も終わり、燃えつきそうな時
「多くの方々のために、力を出せる人になってください。それだけの力を持っているから」と大切にするべき事を気付かせてくれました。

治療法や将来に不安を感じている時には
「ホームランバッターになる為には、球場に出てバットを振らないとダメだ。
バットを振る事が大切なんだ」と一歩踏み出す勇気をくれました。

先生方の御指導により、
知識の広がりや技術の向上とともに、どれだけ勇気づけられたかわかりません。


本当にみんなが力でした。


毎朝、笑顔で迎えてくれる校長先生が力。

悩んだ時には、いつも励まし導いてくれた担任の先生が力。

知らない事がわかる喜び。できない事ができる楽しさを教えてくれた
教員の先生方が力。

学園生活を笑顔で支えてくれた事務職員の方々が力。

いつも人知れず、学校をきれいに、
そして自分達の心もいつのまにかきれいにしてくれた清掃職員の方々が力。

やさしく、そして力強く引っ張ってくれた先輩達が力。

厳しくも温かく支えてくれた後輩達が力。

毎朝口癖のように「出るのはお金と溜め息ばかりだよ」と言う自分に
「今日という日はこれから始まるのに、溜め息なんかついてる場合じゃないよ」
と元気をくれる友達が力。

「おはよう」と照れて言えない自分をしかってくれる友達が力。

国家試験の勉強で遅くまで学校に残り、一緒に語呂を考えてくれた友達が力。

一緒にいると自分の道を見失わないように背筋が伸ばされる。
そんなクラスメイトの皆が力。

人に出会い、人に学び、人に磨かれた素敵な学園生活でした。
本当は、卒業する為に入学したにも関わらず、今は正直なところ
卒業したくありません。

でも、この想いが新しいスタートへの力になるのかもしれないとも思っています。
これから先、悩んだ時、辛い時、励ましてくれるのは
今まで花田学園で頑張ってきた自分なんだとも思います。

どんな困難にもくじけず、花田学園での学びを胸に、
恩師に誇らしく思えるような医療人になれるよう今後も更なる高みを目指し、
努力精進していきたいと思います。

終わりに際して花田学園の一層の発展と、校長先生をはじめ諸先生方、
ならびに御来賓の皆様方、そして在校生の皆様のご健勝とご多幸を卒業生一同
心より、お祈り申し上げ答辞とさせていただきます。

長い間、本当にありがとうございました。



平成二十年三月八日
学校法人花田学園
日本鍼灸理療専門学校
卒業生代表 初田昌隆

学校法人花田学園
日本鍼灸理療専門学校
校長 櫻井康司殿



「答辞・謝辞」のホームページへの掲載も
花田学園校長先生より快くお許しを頂く事ができ、感動再びとなりました!

校長先生ありがとうございます!

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